2017.4.18 UP DATE

【特集】ホールの主催公演と名プロデューサーたち

「音楽の友」4月号の特集Ⅱ「ホール主催事業を考える」連動企画!

 

  全国各地にあるコンサートホールには、ホールのファンになってもらうべく、自らが主催するコンサートやイべントに工夫を凝らしているところが多くある。

 

 「音楽の友」4月号の特集Ⅱでは、ホールの「主催事業」を俯瞰したうえで、ホールの企画制作者の座談会で、「クラシック音楽の聴衆拡大」問題について語り合い、続くページで、全国14ホールのプロデューサーたちに特色を伺っている。

 

 今回はオントモ・ヴィレッジも連動し、座談会とホールのプロデューサーたちのインタヴューの動画を収録。誌面に載せきれなかったエピソードや熱い思いなどをピックアップし、生の声でお届けする。この動画でプロデューサーの人物像に触れることで、きっとホールの空気、コンサートやイベントの温度を、より深く感じとっていただけることだろう。

 

 さらには、公演情報のコーナーで各ホールのWebサイトにリンクを貼っているので、ぜひ現地に足を運んで、旬のコンサートを味わっていただきたい。


目次
● 4ホールの企画制作者による座談会

● 座談会 参加者のプロフィール

● 名プロデューサーに聞く[動画編]& 各ホールの公演情報


 

● 4ホールの企画制作者による座談会

 

 まずは、座談会の動画から。参加者は、コンサートホールの企画制作者で、置かれた環境や立場の異なる現場の方たち4名。司会は音楽評論家の奥田佳道氏。2時間に及ぶ座談会では、おもに「クラシック音楽の聴衆拡大」をテーマにホールの試みを話し合ったが、この動画では特に「子ども向けの企画」について抜粋してお届けする。

 

 昨今、ホールの使命として子ども向けの企画が増えているなかで、各ホールの特性や地域性を踏まえ、また聴衆である子どもや子をもつ家族を理解したうえで、企画を調整されている様子がうかがえる。

 

▼ 4ホールの企画制作者による座談会。冒頭では司会の奥田氏がパーヴォ・ヤルヴィの話を取り上げ、各ホールに問いを投げかけた。

 

▼ 三重県文化会館は、子どもの年齢に関わらず、家族みんなで行けるコンサート企画を紹介。地元のアマチュアオーケストラやジュニアオーケストラ、オペラ協会、絵本アーティストが参加する「地産地消」の制作でもある。

 

▼ 座談会で唯一の民間ホールであるトッパンホールは、「ホールは大人の遊び場」という考えのもと、こだわりの企画を展開。また、西巻氏が個人的に関わりのある埼玉のキラリ⭐︎ふじみでも、その持論に矛盾しない子どもをもつ親向けの企画を実施している。

 

▼ ミューザ川崎は公共のホールとして、ホールに来てもらうことを主眼に置いた取り組みで、流れのある年間計画をつくっている。小学生への広報も、公共であるメリットを活かした有効な手段だ。

 

▼ 上野の東京文化会館は、数多くのワークショップを手がけ、都内の他のホールでも展開。来訪者の意見を聞きながら試行錯誤し、0歳児から高齢者まで、幅広い世代が楽しめる企画を制作している。

 

 

 

● 座談会 参加者のプロフィール

 

梶 吉宏さん 三重県文化会館長
1942年、兵庫県出身。1966年ヤマハ㈱入社。1968年に金管楽器製作技術習得のため渡独。1970年日本人として初めて西ドイツ金管楽器製作マイスターの称号を取得。以降、カラヤンのアイーダ・トランペットを始め、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなど世界のプレーヤーと共に管楽器の研究、開発に携わる。その後、ヤマハ(株)及び(株)音楽之友社の取締役を経て、2001年三重県文化会館館長、現在に至る。就任以来、毎年8割以上の集客率を続け注目される。浜松国際ピアノコンクール、浜松ジャズ・ウィーク、浜松市楽器博物館などの創設時に委員として尽力する。

 

西巻正史さん (株)トッパンホール 取締役 企画制作担当
1961年、東京都出身。上智大学卒業後、ワコールに入社。東京・青山のスパイラルホールの立ち上げに従事。以来、演劇、コンテンポラリーダンス、ファッション、音楽、さらにはシンクタンク業務など様々な形でアートと表現に関わる。90年代半ばからはクラシック音楽に特化し、水戸芸術館主任学芸員、PMF企画アドバイザー、TAMナショナルディレクターなどを歴任、2001年よりトッパンホールに勤務、主催公演をプログラミングする。その傍ら、キラリ☆ふじみ、横浜みなとみらいホールなどの企画にも携わる。現在、(株)トッパンホール取締役企画制作担当、東京藝術大学音楽環境創造科ならびに早稲田大学理工学術院非常勤講師、洗足学園音大ピアノコース客員教授。東京都芸術文化評議会専門委員。(公財)福田靖子賞基金理事。

 

山本 浩さん (公財)川崎市文化財団 ミューザ川崎シンフォニーホール 事業課長
1965年、東京都出身。法政大学社会学部在学中、草津国際アカデミー&フェスティバルのスタッフを3年間経験、音楽マネジメントの面白さに目覚める。大学4年生の秋からは、読売日本交響楽団事務局勤務。約17年間の在籍中に、制作を中心に舞台やチケットセンター等を担当した。2008年からミューザ川崎シンフォニーホールで事業を担当し、現在はフェスタサマーミューザや海外オーケストラをはじめ、映画音楽やジャズ、オルガン公演など年間約90回の主催公演を統括する。趣味はロードバイク。

 

里神大輔さん 東京文化会館 事業企画課 広報担当
1978年、岩手県出身。民間会社でシステムエンジニアとして約3年勤務し、2004年から東京文化会館(公益財団法人東京都歴史文化財団)で勤務。大小ホールの貸館営業・利用調整担当、主催事業の企画制作(主に創造的事業)、開館50周年記念事業や青少年プログラムを担当。現在は主催事業の広報担当。故木之下晃氏によるマリア・カラスとレナード・バーンスタインの写真集の公演記録を作成。


 

● 名プロデューサーに聞く[動画編]& 各ホール公演情報 ※4月3日から順次公開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「音楽の友」2017年4月号

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