2017.2.22 UP DATE

【NEWS】ピアニスト内田光子氏がグラミー賞を受賞!

内田光子氏、2度目のグラミー賞受賞!

 

 アメリカ音楽界最高の栄誉とされる「第59回目グラミー賞」の各賞が12日、ロサンゼルスで発表され、ピアニスト内田光子氏(68)が参加したアルバム、「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」が最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)賞を受賞した。内田氏のグラミー賞受賞は、6年前の最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞に続き2度目となる。

 

 昨年は指揮者の小澤征爾氏が「ラヴェル:歌劇《子どもと魔法》」で最優秀オペラ録音部門を受賞しており、日本クラシック界では2年連続の快挙となった。

 

 


 

 内田光子 プロフィール

 

 内田光子は、真実と美の姿を独自に追求しながら、自らが奏でる音楽の世界を深く掘り下げている演奏家である。モーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの作品の解釈で高い評価を受ける一方、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン、ブーレーズなどの作品に光を当て新しい世代の聴衆に紹介している。

 

 これまで世界の名だたるオーケストラや音楽家たちと共演を重ねているが、2016年はマーラー・チェンバー・オーケストラと共に、モーツァルトの協奏曲の弾き振りでヨーロッパ、日本ツアーを行う他、2月にはカーネギーホールでクリーヴランド管と、またバーデン=バーデン・イースターフェスティバルでラトル指揮ベルリン・フィルと共演。リサイタルは、アムステルダムのコンセルトヘボウ、パリのシャンゼリゼ劇場、ウィーン・コンチェルトハウス、ロンドンのロイヤルフェスティバルホール、ニューヨーク・カーネギーホールで予定している。

 

 優れた音楽家との共演にも積極的に取り組み、歌手のドロテア・レシュマン、マグダレーナ・コジェナー、エベーヌ弦楽四重奏団に続き、シカゴ響やマーラー・チェンバー・オーケストラのメンバー、イェルク・ヴィドマンとの共演を予定している。オーケストラやコンサートホールとも深い信頼関係を築き、これまでクリーヴランド管やベルリン・フィル、ウィーン・コンツェルトハウス、ザルツブルク・モーツァルト週間、ルツェルン音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めている。また、カーネギーホールの<パースペクティヴ>シリーズ、コンセルトヘボウでは、<カルト・ブランシュ>シリーズで内田光子を取り上げている。

 

 デッカと専属契約を結び、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集やシューベルトのピアノ・ソナタ集など幅広いレコーディングを残している。2008年以来クリーヴランド管を弾き振りしてモーツァルトのピアノ協奏曲の数々をライヴ録音し、最初にリリースされたアルバムは11年のグラミー賞を受賞。14年には、モーツァルトのピアノ協奏曲K456 とK459 をリリースした。クリーヴランド管・ブーレーズ指揮シェーンベルクのピアノ協奏曲は、グラモフォン賞(最優秀コンチェルト賞)など4種類の賞を受賞。

 

 長年にわたり若い演奏家の成長を支援し、ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト(Borletti-Buitoni Trust)の理事を務めている。2005年日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選出、09年には大英帝国勲章「デイム」の称号が授与された。作品に対する深い探究と解釈が評価され、12年にはロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティーのゴールドメダル、14年にはケンブリッジ大学より名誉博士号が授与された。15年、ザルツブルク・モーツァルト週間で金賞受賞、高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)を受賞。サントリーホールのアソシエイト・アーティスト。

 

写真:(C)The Estate of Richard Avedon

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